クーラント漏れ 2022/2

 バイクに長く乗っていると、どうしてもバイクの故障や不具合に出くわします。そんな時は人間の五感の一つ、「嗅覚」が役立ちます。例えばエンジンオイルが漏れてエキパイに触れれば焦げ臭いニオイが、ガソリンが漏れればガソリンのニオイがして異常に気が付きます。ニオイには敏感でありたいものです。クンクン。

 今回は少し甘ったるいニオイを感じました。甘ったるいようなニオイ、そう、漏れたクーラントのニオイです。近所を少し走って駐車した時にそのニオイに気が付いたのでした。

 クーラント漏れ。

 エンジン右側、シリンダー後ろの谷間に漏れたクーラントが溜まっています。どこから漏れてきたんでしょう? カウルを外して点検します。

 カウル取り外し後。

 クーラントが溜まっている場所の真上にはサーモスタットケースがあります。この辺りが怪しい。じっくり点検してみます。

 クーラント漏れの痕跡。

 サーモスタットケースの下側に漏れたクーラントが乾いて固まってできた固形物があります。この辺りから漏れたのは間違いないようです。

漏れたと思われる箇所。

 入り組んでいてとても分かりにくいのですが、どうやらクーラントのホースの付け根から漏れたようです。クーラントが乾いて固まったようで白くなっています。

 さて、どう対処するか。とりあえずこの日はホースバンドを増し締めして様子を見守ることにしました。

 私のZX-14Rは2012年式です。2022年の今年でちょうど10年を迎えました。ゴム製のホースが劣化して弾力性を失って潰れてきているのが漏れの原因でしょう。近いうちにクーラントのホースを総取り替えしておくのが安心です。サーモスタットや周辺のOリングなどもまとめて交換しておけばまた10年安心できそうです。漏れの量からすると慌てなくても良さそうですが、部品を用意することにします。


 驚いたのは数ヶ月ぶりに訪れたカワサキのホームページ。「カワサキオンラインショップ」でパーツが直接注文できるようになっているではありませんか! 注文すれば自宅へパーツが届きます。開始されたのはこの2月からだとか。

 今までは部品番号を調べてからバイクショップで注文していたので便利です。・・・けれど一方でパーツ販売によるバイクショップの利益は無くなってしまいます。バイクショップでの注文時に世間話をすることも無くなるわけで良いんだかどうだか―。