ナビの電源引き回し時に外装を外して気が付きましたが、スロットルワイヤーに全く油分がありません。
このまま乗り続けると次第に錆びて、ささくれて、しまいには切れるのが目に見えているので注油をします。
きちんと注油されていれば永く使えます。
サービスマニュアルではワイヤーへの注油やバッテリー端子へのグリスの塗布が指示されているんですが、
メーカーのラインでの製造時にはやってくれないようです。やっぱりコストの問題でしょうか???
スロットルボディ部のワイヤー。
カラカラです。いけませんねぇ。
指が入る部分はリチウム系のグリスを指で塗りこみました。
タイコの辺りは指が入らないので、飛び散らないように注意しながらスプレーグリスでグリスを塗布します。
次はグリップ側。
分解してみるとやっぱり全く油分無しです。
少しですが樹脂が削れて粉をふいている部分もありました。
スロットルグリップを抜くにはハンドルウェイトを外す必要がありますが、
ボルトに緩み止めが塗られているのでしっかりした工具でなめないように注意する必要があります。
グリスを塗りこみます。
最も切れやすいタイコの根元の部分は少し多めに塗っておきます。
ホルダーとグリップの間の摺動部にも薄くグリスを塗ります。
またハンドルバーとグリップの間にもごく薄くグリスを塗りました。
本来はワイヤーインジェクターを使って内部も潤滑すれば良いのですがまたの機会にします。
・・・新車だからアクセルの操作力は変わらないかなと思っていましたが、
作業終了後は明らかに軽く滑らかになりました!やっぱり潤滑は大事ですね。
ついでにブレーキレバー、クラッチレバーのピボット部も点検です。
取り外してみると明らかに潤滑不足です。
グリスを薄く塗って組み付け。
はみ出たグリスは組み付け後に拭き取ります。
長期走行で磨耗してガタが出やすいシフトリンクにもグリスアップしようかと思いましたが、
ZX-14Rにはシフトリンクがありませんな・・・。
これでしばらくは安心して乗れます。