先日、久々にGPZ1100に乗りました。
ツーリングバイクだけあってサスの設定も柔らかく、良く言えばしなやかな車体のおかげで
乗り心地の良さを再認識したのですが、気がついたことがありました。
低回転のトルク感がZX-14Rとあまり変わらないのです。GPZ1100のエンジンはZZ-R1100のエンジンをベースに
低回転寄りに設定されているとはいえ、排気量が1400ccもあるZX-14Rの低回転トルクが比較的弱いと言わざるをえません。
そこで、ZX-14R/ZZ-R1400では定番のセカンダリーバルブの撤去を行います。
セカンダリーバルブはエンジンが低回転時には閉じていて吸気制限をしています。
インナーカウルやサイドカバーを外してタンクを持ち上げます。
左側のフタに付いているのは吸気温センサーです。
ファネル奥に見えるセカンダリーバルブ。
フレーム兼エアクリーナーボックスの左右のフタを外すとファネルがあり、セカンダリーバルブが確認できます。
セカンダリーバルブはプラスネジ2本で固定されています。Webの情報によるとネジ緩み止め剤が使用されているため、
ネジをなめてしまわいように加熱して緩み止め剤を軟化させてから緩めるのが無難なようですが、
今回は加熱なしで無事に全て緩めることができました。
ただし作業には細心の注意を払い、ピッタリ合うドライバーをしっかり押しつけながら緩めています。
セカンダリーバルブ撤去後。
スロットルバルブのみになりました。これで本来の1400ccの力が出せそうです。
ついでにエアクリーナーを点検。
新車から約8000キロ走行後です。何匹か虫は捕まっていましたが全体的にはあまり汚れていなかったので
そのまま戻しています。やはり地方都市は空気が綺麗です。
昔、東京や神奈川に住んでいたころは3000キロ位で真っ黒になってました。
半日も走ると顔もすすけて黒くなるんですよね。
セカンダリーバルブ撤去の効果ですが、低回転でのトルクが増し、レスポンスも良くなりました。
乗っていて私が最も良かったと思うことは、エンストしにくくなったことです。
渋滞で極低速の発進、停止を繰り返すような場合、
バルブ撤去前は不意にエンストさせてしまうことがあったのですが、それがなくなりました。
また、排気音の低音が強く図太くなり、「カワサキのビッグバイクの音」になりました。
排気音は若干貧弱に感じていたので良い感じになったと思います。
低回転のトルク、レスポンスが物足りないと思う方はセカンダリーバルブの撤去がお勧めです。