タイヤ交換(6回目)

2023/4

 前回のタイヤ交換は昨年5月、それから2300キロしか走っていないのにタイヤ交換です。

 今まで履いていたのはダンロップのクオリファイヤーⅡ。前後で29000円とリッターバイクのタイヤとしては安く購入できたのが選んだ主な理由でした。グリップに不満はありませんでしたが、そこはスポーツカテゴリー寄りのタイヤ。それをZX-14Rなんていう重量車でジムカーナを中心に使っていたのであっという間に減ってしまいました。神様、減らないタイヤを下さい。

 さて、次のタイヤは何を選ぶか。タイヤ選びはいつも迷います。迷っているうちにジムカーナの2023年シーズンスタートが迫ってきました。どうしよう?

 結局今回はダンロップのロードスマート4を選びました。ツーリングカテゴリーですが、最近ジムカーナ界で評判の良いタイヤです。練習会で履いている参加者もチラホラ。値段は前後で約50000円と安くはありませんが、最近は何でも値上がりしているので致し方ありません。長持ちしてくれることも期待して購入です。

交換前のクオリファイヤーⅡ。サイドの溝が全く残っていません。ボウズもいいとこ、使い過ぎです。

減りは早かったものの、ハンドリングがおかしくならなかったのは良かった点。

購入したダンロップ、ロードスマート4。ロングライフをうたっているので、ジムカーナ使用でも5000km位は持ってほしいところ。

 リアホイール取り外し時の一工夫。

 ZX-14Rではアクスルシャフトがキャリパーサポートを貫通しています。そのためアクスルシャフトを抜く時にうっかりするとキャリパーサポートを落下させてしまいます。

 そこで今回は中空になっているシャフトの中にTハンドルを差し込んでおいてからシャフトを抜き取りました。こうしておけばサポートを落とすことがありません。まあ、注意深く作業すればよいだけの話かもしれませんが。 

 ベアリングの点検。

 せっかくの機会なので点検しておきます。新車から50000km近く無交換ですが、引っ掛かりやガタはなく異常なし。まだ使えます。

 Webではもっと短い30000km位で寿命になるとの情報が多いようですが、本当はもっと使えるのでは?と私は考えています。使用条件にもよるのでしょうけど。頻繁に点検して見極めてみましょう。

 ホイールからのタイヤ取り外し。

 ポイントはとにかくめくる部分の反対側のビードをホイール中心に落としておくこと。それができていれば無理なくレバーでビードをめくれるはずです。逆にレバーに極端に力を込めているようなら、それが出来ていません。

 新タイヤの組み込み。

 もう少し!

 最近使っているビードダウンキーパー。

 文字通りビードを落とした状態を保ってくれます。高い物ではないので用意しておくと便利。脱着を助けてくれます。

 空気を入れてビード上げ。

 ハンドポンプでもビードは出せますが、それではしんどいので機械の力を借ります。12V駆動のこのミニコンプレッサー、時間は数分かかりますが使えます。

 バランス取り。

 フロント15g、リア10gでバランスしました。

 ちなみにタイヤの軽点はエアバルブの位置に合わせるのが一般的ですが、私はそうしていません。エアバルブの位置が最も軽いとは限らないためです。ホイール単体でバランス測定をして一番軽い場所を調べておき、そこに合わせています。興味のある方はこちらの過去記事をどうぞ。

 タイヤの軽点はホイールのバルブ位置に合わせる必要があるか調べてみる

 フロントフォーク、アクスルナットが入り込む穴の内側を修正。

 以前から気になっていた点です。ナットが穴に対してきつく、スムースに入らないのです。そこで当たりが強くきつい場所をスクレーパーでわずかに削りました。

 場所は矢印の辺り、外側の前後です。下端のボルトでクランプされることで変形して狭くなってしまうのが原因と推測するのですがどうでしょう。

 クランプされても内側はナットの中にアクスルシャフト先端があるので変形しにくい。一方外側ではナットの中にアクスルシャフトがなく、アルミ製のそれほど強くないナットがつぶれフォーク側も変形してしまう? あなたの14Rではどうですか?

 作業完了。

 これで安心して走れます。

 インプレですが「安心、安定感」があります。もっと詳しくインプレしろ!と言われそうですが、私にそれも求められても無理なのでご勘弁下さい。