フラップ製作取付

ZX-14Rにはリアのインナーフェンダーがありません。

そのためリアタイヤから飛散する汚れがリアショックユニットに直撃、付着してしまいます。

私の場合高価な社外ショックに交換しているわけではありませんが、やはり汚れは気になります。

ダンピング調整ネジなどは汚れで固着してしまうと調整出来なくなってしまいます。

対策としては社外品のインナーフェンダーを購入して取り付ける方法があります。

しかしインナーフェンダーは15,000~30,000円程度します。

ドレスアップにもなるのかもしれませんが、目的を考えるとそこまでお金を出す気にはなれません。

そこでゴムシートでフラップを自作して、取り付けてみることにしました。

汚れの付着したリアショックユニット、スイングアーム。

リアホイールを外した時に撮影した写真です。

汚れは腐食の原因にもなるので日常的に清潔にしておきたいところですが、手が入りづらく掃除しにくい場所です。

フラップ製作の材料に購入してきたゴムシート。

近くの金物店で購入しました。

厚さ3mm、幅300mm、長さ1000mmです。

1000mmの長さは不要ですが、ちょうど良いサイズが無かった上に、

価格も980円と安かったので購入しました。

ゴムの種類は不明ですが、今回の目的では気にしなくて良いでしょう。

採寸・取付前にお掃除。

スイングアーム上部には、塗装が剥げてしまっている部分があります。

絶えず小石や砂がぶつかる場所なので仕方ないですね。

寸法確認用の紙の切り出し。

採寸を行って構想は固まりました。

しかしいきなりゴムシートを切り出すと失敗しそうです。

そこで念の為に紙で事前に確認してみることにしました。

車体に貼り付けて確認。

大きめに作ってみました。

外寸は幅200mm、長さ約300mm、ほぼA4サイズです。

横からも確認。

収まりも良く問題なさそうです。

ゴムシート切り抜き。

紙を使った寸法確認で問題が無かったので、ゴムシートを切り抜きます。

隅になる場所は穴あけパンチで打ち抜きます。

隅をカッターで切り抜くと切れ目が残ってしまい、そこから裂けてきてしまいます。

両面テープ貼り付け。

3Mの超強力両面テープを使用しました。

当初は車体側に穴を開け、ウェルナットを埋め込んでネジで固定するつもりでした。

しかしゴムシート製のフラップはそれほど重くありません。

そこでまずは、簡単な両面テープでの固定を試してみます。

ネジ固定は剥がれて脱落してしまったら考えることにします。

固定完了。

長さは350mmと長めです。

長すぎなら切って短縮すれば良いだけなので、紙の試作品よりもさらに長くしてみました。

斜め後方から。

リアショックユニットは完全に隠れます。

チェーンとのクリアランス。

10mm以上あるので問題なさそうです。

車体下部の状態。

こちらも問題なさそうです。

しばらく走ってから効果を確認しましょう。

数百キロ走行後の状態。

リアタイヤからの汚れの飛散は完璧にブロックされています。

両面テープが剥がれる気配もありません。

上出来です!

センタースタンド先端との干渉。

フラップ先端がわずかに干渉しているのに気が付きました。

ただし実害はほとんどないのでそのままでも良さそうです。

これだけ長くしてあると、センタースタンドへの汚れ付着も防げます。

フラップが揺れるとタイヤとも干渉します。

実際に擦れた痕跡もありましたが、こちらも実害はありません。

製作図面(クリックで拡大)。

置いときますので、同じように製作する方は参考にしてみて下さい。

あくまで自己責任でお願いします。

私が取り付けた物は長さ350mmで製作しましたが、図面では300mmにしてあります。

300mmならセンタースタンド先端とは干渉しません。

リアショックユニットとスイングアーム上面をカバーするだけなら、長さ200mmでも良いと思います。

長さはお好みでどうぞ。

当初、両面テープでの固定では剥がれてしまうかも?と心配していました。

しかし、3年以上が経過し、1万キロ以上を走行した後でもしっかり固定されています。

剥がれる気配もないので、両面テープの固定で問題ありません。

フラップの製作取付け、かなりおすすめです。

手間は多少かかりますがかかる費用は安く、効果的に汚れを防いでくれます。