来月受ける予定の車検に合わせて整備します。
取り外した左右キャリパー。
スケールを写しこんだのはパッドの磨耗具合を記録するためです。そろそろ交換時期。
外して洗ったパッド。
ZCOO製で32000km使いました。磨耗限度を過ぎると消えて知らせてくれる溝は全てのパッドでまだ残っていました。
しかし磨耗具合は多少ばらついています。最も磨耗しているパッドで厚さを測ってみます。
厚さ測定。
バックプレートの厚さ4mmに対して総厚さは5.5mmだったので摩材の厚さは1.5mmです。あと0.5mmほど磨り減ると溝が消えて交換タイミングを迎えます。
私の走り方だと1万キロ走行で大体1mm磨耗するので、あと5,000キロほど頑張ってもらいます。
ピストンの動作確認(右側キャリパー)。
シリコングリスを塗りながら何度か出し入れしてみましたが、写真左上のピストンが動くのをさぼり気味でした。手でピストンを押し戻してみても、他のピストンと比べて明らかに渋さを感じます。
パッドの著しい偏磨耗や引きずりは発生していないので今回はこのまま復元しますが、そろそろ完全分解してピストンやシールの清掃点検をしても良い頃です。10年目の節目となる来年に整備を考えましょう。
パッドを組み込んだキャリパー。
このキャリパー、パッドスプリングが誤った位置で組めてしまうので要注意です。誤った位置で組むとスプリングとディスクが干渉してしまいます。詳しくは前回作業時の記事にて。
リザーバータンクの古いブレーキフルード。
2年間使って茶色くなりました。交換します。
ブレーキフルード交換。
先日新しく作ったブレーキフルードを受けるこのボトルについて。フタにチューブを差し込む穴と空気穴を開け、差し込んだチューブには抜けないように内側に結束バンドを取り付けています。
吊るすためのヒモもつけました。ボトルをヒモで吊るしておけば作業中に倒れたり、倒れたボトルに引っ張られてチューブが
ニップルから外れてしまうことがなくなるのでおすすめです。
作ったこのボトル、実は2個目です。1個目はポリエチエン製のボトルで作りました。
ところが1回使ってしばらくしたところ、フタが見事に割れてしまったのです。どうやらポリエチレンはブレーキフルードと相性が悪く割れてしまう模様。
そこで2個目はポリプロピレン製のボトルを買って作りました。ポリプロピレン製ボトルはポリエチレン製ボトルより透明感があります。今度は割れないと良いのですが。わざわざボトルを買わずに飲料の空きペットボトルで作ってみるのも良いかもしれません。