ブレーキキャリパー洗浄・フルード交換 2019/8

ブレーキの整備をします。

リアキャリパー取り外し。

取り外したリアキャリパー。

汚れています。

パッドを取り外して、丸洗いします。

フロントブレーキキャリパーの取り外し。

キャリパーを取り外す前に、パッドピンを緩めておいたほうが作業が楽です。

キャリパー取り外し後は、支えがないので緩めるのが大変です。

取り外したフロントキャリパー。

手が届かない裏側は汚れています。

洗浄中。

各パッドを元の位置に復元できるように、それぞれに取り付け場所をケガいてあります。

ちなみに「ケガく」とは、文字や線などを彫り込むことです。

洗浄が終わったパッドなど。

磨耗状態などを点検します。

フロントブレーキパッド(ZCOO)の残厚点検。

残厚は2~2.5mmでした。

新品時の厚さは4mmで、それから約20,000kmを走行しました。

つまり私の使用状態だと、概ね10,000km走行すると1mm磨耗する計算です。

あまりギリギリまで使ってもいけませんが、少なくともあと5,000km程度は使えそうです。

リアブレーキパッド(純正)の残厚点検。

こちらも残厚は2mm程度でした。

新品時の厚さは記録していないのですが、こちらも少なくとも5,000km程度は使えそうです。

ピストンの潤滑。

丸洗いしたキャリパーのピストンは、メタルラバーで潤滑しておきます。

整備の終わったフロントブレーキキャリパー。

新しいブレーキフルードへの交換。

キャリパー整備後、ブレーキフルードを交換します。

使用しているのは、ブレンボのLCF600プラスです。

レース向けフルードで、レバー・ペダルタッチが、かっちりします。

写真は新しいブレーキフルードへの交換後ですが、随分茶色っぽいです。

2年前購入・開封済みのフルードなので、劣化が進んでしまっているのかもしれません。

ただし、このフルード、新品開封直後でも黄色っぽいので、判断しづらいところです。

変形してしまったリザーバータンクのダイヤフラム。

フロントは、ブレンボ製RCSマスターシリンダーへの変更に合わせ、

同社製のリザーバータンクに変更しています。

変更後、約6年経過ですが、ダイヤフラムが変形してしまっていました。

フルードにアタックされて、膨潤(膨張・変形)してしまったようです。

後日取り寄せて交換することにします。

整備の終わったフロントブレーキ。

キレイになりました。

整備の失敗事例紹介。

整備後、フロントホイールを空転させてみると、「カタカタ」と異音がします。

確認してみると、パッドスプリングがセット位置がずれていて、

ブレーキディスク端面に接触していました(左写真)。

本来は、パッドの端の突起部を押さえなければいけません(右写真、組み直し後)。

失敗でした、反省。

ちなみに水滴が付着しているのは、整備後に軽く水で流しているためです。

付着してしまった(かもしれない)フルードを流すため、整備後は水で流しています。

整備完了後は、ブレーキレバーのタッチが改善されました。

フロントブレーキのリザーバータンクを交換します。

本来交換が必要なのは、変形してしまったダイヤフラムだけです。

単品での部品設定もされています。

しかし、ダイヤフラムだけの交換と、タンク丸ごと交換の費用がほぼ同じことが分かりました。

そこで、タンク丸ごと交換することにしました。

取り寄せたリザーバータンク。

ブレンボ製のS30、今まで装着の物と同じです。

送料込みで1,587円でした。

タンクの取り外し準備。

今回交換するのはタンクだけで、ホースは交換しません。

そこで、専用工具でホース途中をクランプしておいて、フルードの流出を防ぎます。

カラーの移植。

元々装着のタンクの取り付け穴には、パイプを輪切りにして作ったカラーを挿入していました。

これを移植します。

カラー無しでも取り付けは出来るのですが、相手は樹脂です。

ボルトナットで締め付けていると、徐々に変形してガタが出てきてしまいます。

新しいダイヤフラム。

新旧の色比較。

新品は透明感がありますが、使っていた物にはありません。

経年変化したのか、それとも使用樹脂を変更したんでしょうか?