2020/8/10作成
少し前にちょっと奮発して?デジタルマイクロメーターを購入しました。
買ったからにはどんどん使おう、ということでブレーキディスクの厚さを測定して磨耗を点検します。
同時にダイアルゲージを使用して、振れも測ってみます。
新車から35000kmを走行しましたが、実はマジメに点検するのは初めてです。
測ってみた結果ですが、フロントディスクはそろそろ交換です。
安くない部品だけに悩ましいです。
消耗品なのでもっと安くしてほしいですが、難しいのでしょう。
まずはフロントから。
パッドの接触しない部分、つまり元々の厚さを測定したところ左右共に4.95mm前後でした。
サービスマニュアル記載は標準厚さは4.8~5.2mmです。
0.4mmもばらつきがあるのか!と突っ込みたくなります。
しかし実際は標準厚さが4.9~5.1mm、中心値5.0mmいったところでしょう。
最も薄い部分。
うわ、思っていた以上に磨耗してる!
4.6mmを下回っていました。
使用限度は4.5mmなので、そろそろ交換を考えなければなりません。
新車から35000km走行で0.4mmの磨耗ということは、ざっくり10000km走行すると0.1mm強減った計算になります。
もっともこれはあくまで私の場合で、乗り方、主な用途、ブレーキパッド材質などで変わるでしょう。
北海道在住とかなら、走行距離の割に磨耗は遅そうです。
逆に、都市部中心に走っていれば、磨耗は早そうです。
このホームページからリンクさせてもらっているTOMOさんに、
所有しているZX-14Rのディスク磨耗について尋ねてみました。
すると、仕様用途はあまり変わらないのに、磨耗はあまり目立たないとの事。
私の場合、走行距離10000kmでパッドを純正からZCOOのセラミックシンタードへ交換しているので、
その影響があるのかもしれません。
交換を考えた場合、ブレーキディスクは安くないのがつらいところです。
以下は2020/8の現時点で調べてみた価格です。
カワサキ純正 71808円(35904円×2枚、税込)
サンスター 50820円(25410円×2枚、税込定価)
Arashi(アラシ) 24800円!(2枚、税込)
Arashi、というのは中国製格安ブレーキディスクメーカーです。
Webで調べるとそれなりに使えるとの評価もありますが、私はやめときます。
ウェーブディスクなのですが、外周のウェーブの凹凸が大きく、クラックが入りそうで怖いです。
外周寄りの部分。
内周寄りの最も薄かった部分より0.1mmほど厚いです。
この傾向はリアも同じでした。
振れの測定のためにセットしたダイアルゲージ。
ディスクの振れを測定するには、ダイアルゲージを使います。
その際に問題になるのが、どうやってダイアルゲージを固定するかです。
しかし今回、手持ちのマグネット式ダイアルゲージスタンドが
うまくフォークのインナーチューブに吸着してくれました。
倒立フォークで良かった!?
ディスクの振れ。
左右共に0.05mm位でした。
標準値0.15mm以下、使用限度0.3mmなので問題ありません。
ディスクの振れ、一度は測ってみたかったのでやってみました。
しかし、部分的にブレーキを引きずる、ジャダーが出るなどの症状がなければ、
測定する意味はあまりないでしょう。
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リアも同じように測定してみます。
元々の厚さ測定。
約5.9mmでした。
最も薄い部分。
約5.7mmだったので、0.2mmほど磨耗しています。
磨耗限度は5.5mm、元の厚さは5.9mmなので、ちょうど寿命の半分ほど使った状態です。
計算上は7万キロ位で磨耗限度になります。
ダイアルゲージのセット。
何とかサイレンサーに吸着できました。
ちょっと不安定ですが何とか測定できます。
ノーマルサイレンサーで良かった!?
振れ。
0.12mm位でした。
標準値、使用限度はフロントディスクと同じなので問題ありません。
フロントのブレーキディスク、今すぐではありませんが交換を考えなければなりません。
価格、品質で考えるとサンスター製になります。
しかし、純正のペーダルディスクも捨てがたいので悩むところです。
放熱性が良いとのことで一時期流行ったペーダルディスクの効果は?ですが、
外観上の個性にはなっていると思うので。