プラグ交換 2019/8

あまり気持ちが乗らない作業、プラグ交換をします。

作業スペースが狭いことから、ZX-14Rのプラグ交換作業は少々大変です。

前回のプラグ交換から、20,000kmを走行しました。

プラグの指定交換周期は、12,000km毎なので、倍近く走ってしまいました。

調子が悪くなかったこと、あまりやりたくない作業であることから、先延ばしにしていたのでした。

しかし来月車検を迎えること、アクセルの開け始めでエンジン回転が少しばらつくような感じが

出てきたことから、交換をすることにしました。

車検を迎えることをきっかけに、プラグ交換以外にも、

クーラント交換、タイヤ交換、ブレーキ整備などをまとめて行います。

カウルの取り外し完了。

プラグはこの奥です。

ZX-14Rはモノコックフレームで、エンジンの上にフレームが覆いかぶさっています。

プラグ交換は横から手を入れて行うしかありません。

作業スペースが狭く大変なのです。

エアクリーナーボックスに差し込まれているホースの取り外し。

作業の邪魔になる物は出来るだけ外すか、ずらします。

このホースは差し込まれているだけなので、引き抜いてずらしておきます。

さらに部品の取り外し。

準備完了。

ようやくプラグ上部のスティックコイルが露出しました。

コネクターを抜いてから、引き抜きます。

引き抜いたスティックコイル。

プラグとプラグホールにしっかりはまっているので、これを外すのは大変です。

スティックコイル取り外し時、マイナスドライバー先端を引っ掛ける場所。

あくまで私の作業方法なので、真似される方は自己責任でお願いします。

コイルを手で掴んで引き抜ければ良いのですが、

作業スペースが狭く、つかみ代もないので、それが出来ません。

やむを得ないので私は、マイナスドライバー先端を引っ掛けて持ち上げています。

矢印の下側部分はゴムなので、マイナスドライバー先端を引っ掛けることができます。

本当はもっとスマートな方法がとれれば良いのですが、思いつきません。

実際、空振りしてしまうこともあり、ご覧のように削れた跡が残っています。

皆さん、どうやって取り外しているんでしょうか?

ちなみにサービスマニュアルには、「スティックコイルを上方へ取り外す。」、

「スティックコイルを取り外す際、コイルのコネクタ部分をこじってはいけない。」と、

書かれているだけで、参考になりません。

カワサキ純正のプラグレンチ。

前回は汎用工具で作業しましたが、今回はカワサキ純正のプラグレンチを使用しました。

中折れ式になっていて、車体横からプラグホールに差し込めるようになっています。

レンチを振れる角度は小さいので、組み合わせるラチェットレンチは、

ラチェットのギアが細かい物が良いです。

今回使用したのはファコム製です。

プラグの取り外し。

プラグレンチを差込み、

ラチェットレンチで緩めます。

奥まっていること、電装部品のコネクターなどがあることから、

2番がもっとも大変です。

取り外したプラグ。

特に異常はなく、一安心。

新品プラグとの先端部比較。

外側電極のカドは丸くなってきています。

新品プラグの取り付け。

セオリー通り、まずはプラグレンチを手だけで回し、締められるところまで締めます。

その後、トルクレンチで締付けます。

2番作業時の状態。

短いエクステンションバーを追加して、作業スペースに合わせています。

スティックコイルの復元。

防水・防塵を目的に、ヒダの部分にシリコングリスを塗っておきます。

取り付けは差し込むだけですが、プラグとしっかり噛み合っていなければなりません。

少し左右に回しながら押し込むと奥まで入れやすいようです。

プラグ後端のネジ山とスティックコイル先端が噛み合う「カチカチ」という音と手ごたえで確認します。

外した部品を全て復元して、始動確認すれば作業完了です。

2度目の作業で、初回よりはスムースにできましたが、それでも簡単ではありませんね。

フゥ。

気になっていたエンジンのバラツキは、気持ち、良くなったような感じでした。