あまり気持ちが乗らない作業、プラグ交換をします。
作業スペースが狭いことから、ZX-14Rのプラグ交換作業は少々大変です。
前回のプラグ交換から、20,000kmを走行しました。
プラグの指定交換周期は、12,000km毎なので、倍近く走ってしまいました。
調子が悪くなかったこと、あまりやりたくない作業であることから、先延ばしにしていたのでした。
しかし来月車検を迎えること、アクセルの開け始めでエンジン回転が少しばらつくような感じが
出てきたことから、交換をすることにしました。
車検を迎えることをきっかけに、プラグ交換以外にも、
クーラント交換、タイヤ交換、ブレーキ整備などをまとめて行います。
カウルの取り外し完了。
プラグはこの奥です。
ZX-14Rはモノコックフレームで、エンジンの上にフレームが覆いかぶさっています。
プラグ交換は横から手を入れて行うしかありません。
作業スペースが狭く大変なのです。
エアクリーナーボックスに差し込まれているホースの取り外し。
作業の邪魔になる物は出来るだけ外すか、ずらします。
このホースは差し込まれているだけなので、引き抜いてずらしておきます。
さらに部品の取り外し。
準備完了。
ようやくプラグ上部のスティックコイルが露出しました。
コネクターを抜いてから、引き抜きます。
引き抜いたスティックコイル。
プラグとプラグホールにしっかりはまっているので、これを外すのは大変です。
スティックコイル取り外し時、マイナスドライバー先端を引っ掛ける場所。
あくまで私の作業方法なので、真似される方は自己責任でお願いします。
コイルを手で掴んで引き抜ければ良いのですが、
作業スペースが狭く、つかみ代もないので、それが出来ません。
やむを得ないので私は、マイナスドライバー先端を引っ掛けて持ち上げています。
矢印の下側部分はゴムなので、マイナスドライバー先端を引っ掛けることができます。
本当はもっとスマートな方法がとれれば良いのですが、思いつきません。
実際、空振りしてしまうこともあり、ご覧のように削れた跡が残っています。
皆さん、どうやって取り外しているんでしょうか?
ちなみにサービスマニュアルには、「スティックコイルを上方へ取り外す。」、
「スティックコイルを取り外す際、コイルのコネクタ部分をこじってはいけない。」と、
書かれているだけで、参考になりません。
カワサキ純正のプラグレンチ。
前回は汎用工具で作業しましたが、今回はカワサキ純正のプラグレンチを使用しました。
中折れ式になっていて、車体横からプラグホールに差し込めるようになっています。
レンチを振れる角度は小さいので、組み合わせるラチェットレンチは、
ラチェットのギアが細かい物が良いです。
今回使用したのはファコム製です。
プラグの取り外し。
プラグレンチを差込み、
ラチェットレンチで緩めます。
奥まっていること、電装部品のコネクターなどがあることから、
2番がもっとも大変です。
取り外したプラグ。
特に異常はなく、一安心。
新品プラグとの先端部比較。
外側電極のカドは丸くなってきています。
新品プラグの取り付け。
セオリー通り、まずはプラグレンチを手だけで回し、締められるところまで締めます。
その後、トルクレンチで締付けます。
2番作業時の状態。
短いエクステンションバーを追加して、作業スペースに合わせています。
スティックコイルの復元。
防水・防塵を目的に、ヒダの部分にシリコングリスを塗っておきます。
取り付けは差し込むだけですが、プラグとしっかり噛み合っていなければなりません。
少し左右に回しながら押し込むと奥まで入れやすいようです。
プラグ後端のネジ山とスティックコイル先端が噛み合う「カチカチ」という音と手ごたえで確認します。
外した部品を全て復元して、始動確認すれば作業完了です。
2度目の作業で、初回よりはスムースにできましたが、それでも簡単ではありませんね。
フゥ。
気になっていたエンジンのバラツキは、気持ち、良くなったような感じでした。