ミラー再塗装

いつの間にやら、左側ミラーの角の塗装が剥がれてしまっていました。

まだ転ばしたことは無いので、どうやら自分で擦ったか擦られてしまったようです。

丸々交換するには13,680円!と高価なので補修してみます。

ミラー自体の樹脂の色が黒なら塗装が剥がれても目立たなかったんですが、

樹脂色が白なので目立ってしまいます。仲間と走りに行くと、「これ、どーしたの?」と尋ねられてしまいます。

剥がれた部分を見ると、塗膜も随分薄いようです。

塗装用に購入してきたアサヒペン製のウレタンスプレー。

一般的な塗料は溶剤が揮発して乾燥・硬化しますが、これは内部で硬化剤を

混ぜ合わせる仕組みになっていて化学反応で硬化する塗料です。

塗膜が厚く溶剤等にも強いのが特徴です。その分ちょっと高く1980円でした。

初めて使ってみますが、うまく塗れるかな???(管理人は塗装が苦手です)

ミラーの分解取り外し。

ミラーとミラーステーを分解して塗装したいので、ミラー全体を取り外す前に分解します。

ボルトの頭にキャップが貼り付けられているので、尖った工具などで持ち上げて剥がします。

キャップを剥がすと、ボルトが現れます。

緩み止め剤が塗布されているので、なめないように注意して緩めます。

ミラー本体を外したらミラーステーも外します。

インナーカウルを外してから、内側のナットを緩めて外します。

奥側は手が入りにくくナットを落としそうになるので注意して作業します。

ミラー本体とミラーステーの構造。

ちょっと凝った構造で、厚さの違うワッシャーが2枚ずつ合計4枚挿入されています。

適度なフリクションを設定するためでしょう。

取り外したミラー単体。

削れて塗装が剥がれている箇所を塗装の前にペーパーでならします。

塗装の剥げた部分を耐水ペーパーで削ってならします。

今回は1000番と1500番の耐水ペーパーを使ってみました。

ほぼツルツルになったので綺麗に塗装出来ると期待していますがどうでしょうか???

ちなみにミラーの先端部に黄色いマスキングテープを貼っていますが、

これはペーパーが不意に当たっても削ってしまわないように養生のために貼ったものです。

塗装に備えてマスキング中。

写真は省略しますが、中性洗剤で良く洗い乾燥させた後にマスキングします。

ミラーがはめ込まれている部分は元々塗装がされていないのでマスキングします。

動かしながら奥の方までテープを貼ってマスキングします。

ミラー根元の稼動部も塗装がされていないのでマスキングします。

マスキング完了。

大きめに貼っておいてからカッターで切り抜くと綺麗に丸くカットできました。

全てのマスキング完了。

ミラーステーの雌ネジはマスキングしておいたほうが良さそうにも思えますが、

塗装の時にこの雌ネジをダンボールに差し込んでおいて塗ろうと思うのでマスキングしていません。

ちなみに今回は傷の無い側のミラーも同時に塗ってしまいます。

理由は質感が左右で異なってしまうのを避けるためです。

さて、うまく塗れるかな???

塗装準備完了。

倉庫の一角に新聞紙を貼って簡易塗装ブースにしました。

まずはミラーステーを塗ってみたいと思います。ミラーステーは予定通り段ボール箱に

雌ネジを利用して差し込んで固定しました。

スプレーの準備。

説明書きに従い、ノズルをウエスで覆っておいて噴射レバーを止まるまで押し下げます。

カチッ、と音がして中の硬化剤容器が開封されます。その後はとにかく十分に振って混ぜます。

3回に分けて塗ったミラーステー。

形状がちょっと複雑なのであらゆる角度から吹いて、ムラが出ないようにします。

次はミラー本体です。

天井から吊り下げて塗りました。ムラにならないようにステーと同じようにあらゆる方向から吹きます。

ミラー本体の塗装完了。

溶剤成分が抜けるまで、風通しの良い庭で乾燥させます。

溶剤成分が揮発してあまり臭わなくなったので、倉庫内で硬化・乾燥させます。

同時に塗装したサンプル片。

接着作業などにも共通しますが乾燥や硬化がどの位進んでいるかは気になります。

どうしても塗装面を触ったり突付いたりしたくなるってもんです。ですが、目的の塗装対象を触るわけにはいきません。

そこで観察用のサンプルを同時に塗っておきました。素材は手元にあったタミヤ模型のプラ板です。

スプレーの本体には乾燥時間が夏季20~30分と書いてありますが、

これは垂れなくなるレベルの初期的な乾燥時間で、20~30分では全く硬化していません。

コンパウンドでの研磨は3日以上経過してから行ってくださいと書いてあるので、

完全硬化にはその位の時間が必要なようです。

このサンプル片で経過観察をしてみるとこんな状況です。

塗装後8時間・・・指の腹で強く押しても指紋はつきませんが、爪で押すと爪の跡はつきます。

塗装後30時間・・・爪で強く押しても跡がつきません。ほぼ硬化したかな。

塗装後54時間・・・さらに硬くなったように思います。丸3日にはまだ少し足りませんが、今は8月で気温も高いのでほぼ硬化完了したかな?

塗装後72時間・・・3日経過しました。54時間時点と変わったようにはみえません。完全に硬化完了と判断しました。

ミラーステーにタップを通します。

雌ネジ内に付着した塗料を除去しておきます。

ミラーステーだけを先に装着復元。

ミラー固定ボルトへのネジロック剤の塗布。

構造上ネジロック剤が無いと緩んでしまうので、分解前と同じようにネジロック剤を塗布しておきます。

ネジロック剤は強度が色々ありますが今回は強力なものを選択しました。

ミラーの固定。

ワッシャー4枚を入れてボルトで固定します。ボルトの締め付けトルクで

ミラーが動くトルクが変わってくるので、分解前の状態を思い出しながら調整します。

作業終了。

削れて下地が出てしまった部分は綺麗に修復出来ました。

ただ、一部ゴミか気泡が入ってしまったのか、わずかに突起状に膨らんだ部分が出来てしまいました。

つや消しでなければペーパーとコンパウンドで修正するんですが、つや消しなので修正できません。

(・・・と私は思ってますが良い方法あるんでしょうかねぇ???)

ミラー全体の塗装状態。

アームの部分は吹き付けが薄かったためか梨地に、

ミラー先端付近は吹き付けが厚かったようでゆず肌っぽい仕上がりになってしまいました。

元々の純正の細かいつや消しっぽい感じとも違います。

表面の質感が均一に仕上がりませんでした。まあ、パッと見はわからないので良しとしましょう。

また傷が付いたらたら塗るぞ!(?)