燃料ポンプのフィルター交換について 2020/7
新規掲載 2020/7/12
今回のネタは、実際に整備を行った話ではありません。
ZX-14Rの燃料ポンプのフィルターだけの部品設定がされていて、購入・交換できることに気付いた、という話です。
ZZ-R1400やZX-14Rを数多く扱うバイク店などなら、現在では当たり前に知っていることかもしれません。
知らなかったのは私くらい???
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きっかけはこうです。
近々、燃料ポンプの点検をしようかとWebで下調べをしていました。
すると、あるブログにZX-14Rの燃料ポンプのフィルターだけの部品設定がされている、と書かれているではありませんか。
私の認識は違っていました。
ZX-14Rの燃料ポンプ内蔵のフィルターは単品での部品設定がない。
そのため、フィルターが詰まって能力が低下しているときはアッセンブリーで交換するしかない―。
少し前に製作した燃圧計。
これを使っての点検を考えていました。
まずは、カワサキのパーツカタログ検索システムで確認してみました。
すると確かに、2016年式以降のZX-14Rのパーツリストでは、フィルターだけの部品設定がされています。
私の所有する2012年式のパーツリストでは、フィルターだけの部品設定はされていません。
しかし、燃料ポンプアセンブリの部品番号は、2012年式から2020年式までの全年式で共通です。
つまり、ZX-14Rの燃料ポンプは、フィルターだけを購入して交換できることになります。
次にサービスマニュアルを確認してみました。
2016年式のサービスマニュアル(英語版)では、24,000km走行毎のフィルター交換指示とその手順が書かれていました。
私の持っている2012年式のサービスマニュアルでは、フィルター交換についての記載はありません。
「燃料フィルタは燃料ポンプに組み込まれており、清掃や点検はできない。燃料フィルタが
詰まっているか損傷している疑いがある場合には、燃料ポンプとセットで交換する。」、となっています。
さらに、ZX-14Rにモデルチェンジする前のZZ-R1400についても調べてみました。
2008年式以降のZZ-R1400の燃料ポンプアセンブリの部品番号はZX-14Rと共通でした。
つまり、2008年式から2020年式までならZZ-R1400、ZX-14Rを問わず、
フィルター単体で購入、交換ができることになります。
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Webで調べると、高速道路での加速時などにガス欠症状になるため、
燃料ポンプをアセンブリで購入、交換した事例が何件か見つかります。
交換した古いポンプを分解するとフィルターが真っ黒に詰まっていた、なんてことがあるようです。
インジェクション車にとって燃料ポンプは重要で、能力低下が不調の原因になることが少なくないようです。
しかし、燃料ポンプアセンブリの価格は35,508円(税込み、2020/7現在)と高額です。
フィルターだけの交換が出来れば良いのに、と嘆いている方の記載も見かけます。
そんな状況を打開するために、カワサキがフィルター単体での部品設定を始めたのでしょうか???
フィルターのみの価格は3,707円でした。
調べてはいませんが、他の車種でもフィルターだけの部品設定がされ始めているかも。
私自身、まだ自分のZX-14Rの燃料ポンプに不具合を見つけたわけではありません。
しかし、燃料ポンプ丸ごと交換を考えた方の助けになればと思い書きました。
なお、フィルターの互換性などを何ら保証するものではないので、購入・交換される方はくれぐれも自己責任で。
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ZX-14Rのスロットルボディ側の燃料ホース接続部。
燃圧測定のため、一時的に外して燃圧計を接続したいと考えました。
しかし例によって奥まった位置にあり、とても手が入りません。
サービスマニュアルではスロットルボディを取り外して作業せよとなっています。
簡単に書いてくれるけれど・・・。
ちょっと別の方法を考えてみます。