F650GS 2017車検整備 その10 エンジン下周り整備

アンダーガードを外したついで、エンジン下部の整備をしましょう。

ボルトの緩みチェック。

ボルトは緩むものです。

主要なボルトはチェックしておきましょう。

写真はエンジンガードの取り付けボルトです。

この車両、社外品のエンジンガードが取り付けられているのですが、

なぜか場所によってボルトの種類・材質がバラバラです。

私の好みとしては、出来ればスティールのボルトで統一したいところです。

エンジンオイルの点検。

前回交換から1年も経っておらず、走行距離700kmということなので、汚れは問題ありません。

量については少なめだったので、継ぎ足したいところです。

しかし、オーナーがディーラーで尋ねたところ、

とにかく規定量だけ入れてください、と言われたそうです。

一般的には上限まで入れるものですが・・・?

シフトペダル固定ボルトの増し締め。

緩んでいて、ペダルの固定にガタが発生していました。

車種を問わず緩みやすい箇所です。定期的に点検したいところです。

緩みにくいように対策してしまうのも良いと思います。

ワイヤリングする、少し長いボルトに変更してナットを併用する、

ゆるみ止め剤を使うなどの方法があります。

今回は低強度のゆるみ止め剤を使いました。

サイドスタンドのピボットボルト。

ゆるんでいました。

グリスアップもしたいので、一旦分解します。

部品構成・構造。

・・・この構造じゃ、ゆるみやすいですぜ、BMWさん。

日本車を見習って下さい。

ピボットボルトのねじ山へのゆるみ止め塗布。

構造は変えられないので、お薬で対処しておきます。

復元完了。

緩みに早く気が付いて良かったです。

緩みが大きくなってくると、サイドスタンドの使用時の

車体の傾きが大きくなってしまいます。

クラッチケーブル。

ケーブルにホツレはなく問題なし。

防錆のためにグリスを少し塗っておきましょう。

カバー・カウル類のナット。

特徴的なので取り上げてみます。

楕円に変形させてあり、ネジとの摩擦をかせいでゆるみ止めとしています。

国産車では使われない手法ですが、ヨーロッパでは一般的なようです。

イタリアGivi製のキャリア付属のナットが同じでした。

カウルの復元中。

復元完了。

ちょっと試走してきましょう。