車体に元々付いていたメーターは、内側が曇ってしまうことが度々ありました。
雨水が内側に入り込み、内側に結露してしまうのです。
また、日焼け、色褪せで表示も薄くなっていました。
奇跡的にも新品メーターを入手できたので交換したのですが、
曇りがまた発生してしまいました。
新品といっても、製造から約40年経過した「超」長期在庫品です。
シールが甘くなってしまっているようです。
また、当時の設計・製造技術では多少の浸水は仕方ない部分もあるのかもしれません。
このまま放置しておくと、そのうちメーター故障につながりそうなこと、
きれいな表示を保ちたいことことから、対策してみます。
うまくいくかわからないので、真似される方は自己責任でお願いします。
曇りが発生したメーター。
内側に結露が発生しています。
対策用に購入したシール剤。
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン製のTSE389Cです。
工業用のシリコンシール剤です。
シリコン系のシール剤は様々な種類の物が流通していて、ホームセンターなどでも購入できます。
しかし、隙間にしみ込んでほしいために出来るだけ粘度が低いもの、
かつ値段も手ごろなものを選択した結果、これになりました。
色は少し白濁していますがクリアー、粘土はケチャップくらいです。
モノタロウで1,290円で購入。
流し込みに使うために用意したオイラー。
シール剤を元のチューブから移して使います。
流し込み。
メーターガラスとリムの間に流し込みます。
ここは雨水が溜まる場所なので、当然シール用のゴムが入っています。
しかし、ゴムが劣化していれば隙間から浸水してしまいます。
その隙間にシール剤を流し込んで塞ぎます。
分解してシール剤を塗って組み立てる、という方法もあるのでしょうが、
このメーター、リムがかしめられているので簡単ではありません。
余分なシール剤の拭き取り。
ガラス面やリムに残ったシール剤を拭き取ります。
拭き取っても、隙間に浸透したシール剤は残ります。
作業完了。
シール剤は空気中の湿気と反応して数時間でゴム状に硬化します。
見た目は何も変わらず、きれいなままで処理できました。
曇りが再発しないか経過観察しましょう。
もし、曇りが再発してしまうとしたら、別の場所からの浸水も考えられるので、
そこにもシール剤を流し込みます。
実はリムの裏側にも浸水の可能性がある場所があるのです。