CL125 その101 メーター浸水対策

車体に元々付いていたメーターは、内側が曇ってしまうことが度々ありました。

雨水が内側に入り込み、内側に結露してしまうのです。

また、日焼け、色褪せで表示も薄くなっていました。

奇跡的にも新品メーターを入手できたので交換したのですが、

曇りがまた発生してしまいました。

新品といっても、製造から約40年経過した「超」長期在庫品です。

シールが甘くなってしまっているようです。

また、当時の設計・製造技術では多少の浸水は仕方ない部分もあるのかもしれません。

このまま放置しておくと、そのうちメーター故障につながりそうなこと、

きれいな表示を保ちたいことことから、対策してみます。

うまくいくかわからないので、真似される方は自己責任でお願いします。

曇りが発生したメーター。

内側に結露が発生しています。

対策用に購入したシール剤。

モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン製のTSE389Cです。

工業用のシリコンシール剤です。

シリコン系のシール剤は様々な種類の物が流通していて、ホームセンターなどでも購入できます。

しかし、隙間にしみ込んでほしいために出来るだけ粘度が低いもの、

かつ値段も手ごろなものを選択した結果、これになりました。

色は少し白濁していますがクリアー、粘土はケチャップくらいです。

モノタロウで1,290円で購入。

流し込みに使うために用意したオイラー。

シール剤を元のチューブから移して使います。

流し込み。

メーターガラスとリムの間に流し込みます。

ここは雨水が溜まる場所なので、当然シール用のゴムが入っています。

しかし、ゴムが劣化していれば隙間から浸水してしまいます。

その隙間にシール剤を流し込んで塞ぎます。

分解してシール剤を塗って組み立てる、という方法もあるのでしょうが、

このメーター、リムがかしめられているので簡単ではありません。

余分なシール剤の拭き取り。

ガラス面やリムに残ったシール剤を拭き取ります。

拭き取っても、隙間に浸透したシール剤は残ります。

作業完了。

シール剤は空気中の湿気と反応して数時間でゴム状に硬化します。

見た目は何も変わらず、きれいなままで処理できました。

曇りが再発しないか経過観察しましょう。

もし、曇りが再発してしまうとしたら、別の場所からの浸水も考えられるので、

そこにもシール剤を流し込みます。

実はリムの裏側にも浸水の可能性がある場所があるのです。