ジェネレーター側とクラッチ側の分解が済んだので、
クランクケースを分割します。
ボルトの抜き取り。
セオリー通り、外側から内側に向かって対角に緩めていきます。
ほとんどのボルトは下側からねじ込まれていますが、
上側からねじ込まれているボルトもあるので忘れずに緩めて抜いておきます。
ケースの分割。
プラハンで叩いて分割します。
分割完了。
さて、中身の状態はどうでしょう?
クランクケースが歪んでいるように見えるのは、
広角レンズで遠近感が強調されているせいです。
ミッション。
クランクシャフト。
錆びています。
40年以上前のバイクなので、致し方ないのかも。
カムチェーンテンショナー抜き取り。
ニュートラルストッパーピン取外し。
シフトドラムストッパー取外し。
シフトフォークのピン抜き取り。
内側に抜き取り用のネジが切られているので、
ボルトをねじ込んで引き抜きます。
シフトドラムの取外し。
ベアリングの位置決めピン取外し。
無くさないように取外しておきます。
オイルシールの取外し。
シフトドラムやシフトシャフトのオイルシールを取外します。
先端を加工したマイナスドライバーを使用しています。
ガスケット除去。
残ったガスケットを取り除いておきます。
ガスケットを取り除いたら洗浄します。
キックシャフトのスナップリング。
よーく観察してみると、なんと折れていました(写真上)。
本来は下の写真の状態でなければいけません。
実は以前にオイル交換した時、オイルと一緒に排出された金属片がありました。
ずっと気になっていたのですが、スナップリングの破片だったわけです。
ところでこのスナップリング、現代のものと異なり、工具をかける部分が穴になっていません。
この時代はこれが普通だったんでしょうかねえ???