CL125 その6 前後ホイール取り外し

エンストするのは困りますが、ブレーキが効かないのは困るでは済みません。

カミさんと娘を路頭に迷わす訳には行かないので、試乗する前にブレーキをしっかり点検整備します。

ブレーキを点検整備するために前後ホイールを取り外し、ホイールベアリングなども同時に点検します。

分解前に点検した状態から判断すると、不具合が多く見つかりそうです。

どうなっているのやら!?

フロントアクスルナットを緩めます。

ジャッキアップ前にあらかじめ緩めておきます。

「ゴラ、モンキースパナなんて使って!メガネかソケット使えよ!」、と思ったアナタ、全くその通りでございます。

・・・ですがこのナット、対辺寸法が21mmだったのです。

対辺寸法21mmのボルト、ナットはあまりバイクには使われないので、

メガネもソケットも私は持っておらず、やむを得ずモンキーを使いました。

幸い常識外れの強いトルクで締め付けられてはいなかったので緩めることが無事に緩めることができました。

ホンダの旧車は21mmを使っていたのか?それともこのナットが正規の物では無いのか・・・?

リアのアクスルナットも緩めます。

こちらのナットの対辺寸法は良く使われる19mmでした。

フロントのナットが正規の物では無いように思われます。

ジャッキアップ。

アクスルを緩め、メーターワイヤーやトルクロッドを外したらジャッキアップします。

いつも通り改造パンタグラフジャッキでエンジン下を持ち上げます。

フロントのアクスルシャフト。

グリスがきちんと塗ってあり、錆びも無く簡単に抜けてくれました。

リアも同様でした。

リアホイールが外された車体。

白いのは雪です。寒いです。氷点下かも。

フロントブレーキのトルクロッド上側取付け部。

ボルトをはずそうとしたら・・・全く締まっていませんでした。

さらにメネジの状態が怪しい上に、使われいたボルトも短すぎるようでした。

ヘリサートで修正しなければならないかも。

この車両、リアブレーキが全く効かない状態でした。

さらにフロントブレーキもこんな状態でした。トルクロッドのボルトが抜ければ

前後両方のブレーキが効かなくなるところでした。

恐ろしや!!

ドライブスプロケットカバー取り外し。

ついでに開けて見てみます。

この頃のバイクはエンジンにプラススクリューが多用されていますね。

ドライブスプロケット周辺。

さすがにチェーンからの油で汚れているなあ・・・、エンジンから漏れているせいもあるだろうし、まあこんなもんだよなあ・・・。

ん!?無い!無いっ!!無いぞっ!!

ドライブスプロケットの固定プレートが無いっ!!

よくこんな状態で走ってたわ~!!

たまたまエンジン方向へスラスト荷重が掛っていたのでスプロケが抜けずにすんでいたんでしょうか?

部品入手出来るか不安です。入手出来なければ作るしかないかもしれません。

不具合箇所満載です、この車両。

しばらくは試乗さえも出来そうにありません。