整備方法を考える

(作成編集中)

ヤフオクで格安入手したNinja250Rのスロットルボディを徹底解剖しました。

それを踏まえて整備方法を考えてみます。

まず、サービスマニュアルの記載を確認してみます。

メーカー問わず、必ずしもサービスマニュアルの内容は適切ではない場合があります。

しかし一方でメーカーが検証した内容が責任を持って書かれているはずです。

キャブレタークリーナーなどを使って、清掃するように書かれていました。

ですが清掃は、何キロ毎にしてくれとは書いていません。

一方で、同調は定期的に調整するように書かれています。

同調調整の指定距離は以下の通りでした。

カワサキ ZX-14R 12,000km毎。

カワサキ Ninja250R *****km毎

ヤマハ YZF-R1 *****km毎

ZX-14Rのサービスマニュアルでは、同調が合わせきれない場合はバイパススクリューの掃除をしてくれ、となっています。

これを読み解くと、スロットルボディやバイパススクリューは少々汚れていても良いけど、

汚れで徐々に同調がずれていくからたまには調整してくれ、と言っているように思えてきます。

燃料添加剤の効果は?

ワコーズのフューエルワンなどです。

エンジン内部のカーボン除去には効果があります。

しかし、スロットルボディ内の流路やバルブの汚れには効果がありません。

なぜならば、インジェクターはスロットルボディのエンジン側にあるためです(上図参照)。

インジェクターから添加剤入りのガソリンが噴射されても、スロットルボディには無関係です。

効果があるとしたら、添加剤入りのガソリンが通るインジェクター自体でしょう。

では、清掃する場合は?

キャブレターと同じようにクリーナを吹いて汚れを溶かし、パーツクリーナーなどで洗い流すで良さそうです。

シャフトのコーティングは簡単には侵されないのは確認しました。

インジェクターの扱い

その際、インジェクター先端には安易に触れないのが懸命です。

触れれば汚れを付着させたり、擦り込んでしまう恐れがあります。

ウエスなどで拭くと周囲の汚れを擦り込んでしまうかもしれません。

ボディの清掃時はインジェクターは一旦取り外しておいて、清掃終了後にOリングとインシュレーターを新品に交換して

取り付ければ安全です。

スロットルバルブの開き方

作業時にスロットルバルブを開いておくには、スロットルワイヤーのプーリを利用するのが懸命です。

ワイヤーのタイコがかかる位置を利用して、針金や結束バンドなどで一時的に引っ張っておくと良いでしょう。

バルブを手や工具で押し開くのは危険です。

手で開くと、バルブのエッジでケガをするかもしれません。

また、工具で押し開くと、バルブを変形させてしまいます。

すると各気筒のばらつきが大きくなってしまいます。

スロットルバルブ外周のモリブデンコーティング

一部車種では、バルブ外周にモリブデンコーティングがされています。

ホンダCBR1000RRの一部の年式などです。

実際にZX-14Rのスロットルボディを清掃してみました。

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