R1-Z(その22・・・クランクケースカバー組み立て)

右側のクランクケースカバーを組み立てます。R1-Zの場合、このクランクケースカバーに

ウォーターポンプ、2ストオイルポンプ、ミッションオイルポンプなど

組み込まれる部品が結構たくさんあるのでそれなりに時間がかかります。

洗浄済みのクランクケースカバー。

サンエスK1で洗浄済みです。ネジロック剤を使うメネジに関しては脱脂しておかないと

ネジロック剤が効かなくなってしまうので事前に十分に洗っておきましょう。

本当は部品取りエンジンに付いていた傷の少ない物を使いたかったのですが

訳あって元々の物を使います。ちなみにメーカー在庫もありませんでした。

交換するシール類。

オイルシール、ミッションオイルポンプラインのOリングは交換します。

オイルシール類は最初に全て圧入してしまった方が良いと思います。

というのは後になるとオイルポンプやウォーターポンプの軸が合わせ面より

飛び出てきて作業しにくくなるためです。

ウォーターポンプへのオイルシール組み込み。

サービスマニュアルの指示通りに外周にグリスを塗って押し込むと手だけで入れられました。

「WATER SIDE」の表示面をクーラントライン側に向けます。

オイルポンプ駆動シャフト部へのオイルシール組み込み。

こちらも同様に手で押し込めました。

キックシャフト部へのオイルシール組み込み。

ここはきつくて手だけでは入らなかったのでアルミ板を当てて

ハンマーで叩いて圧入しました。

ボルトへのネジロック剤塗布。

クラッチ操作軸の固定ボルトへはサービスマニュアルの指示通り

ネジロック剤を塗ります。

クラッチ操作軸部のオイルシール組み込み。

オイルシールを押し込むのには塩ビパイプがちょうど良いサイズでした。

ミッションオイルポンプ組み込み。

ここからはミッションオイルポンプを組んでいきます。

トロコイドポンプは点検した結果、各部のクリアランスは基準値内で

損傷もなく問題ありませんでした。

Oリング組み込み。

オイルパイプ接続部のOリングを新品へ交換します。

ミッションオイルポンプ組み込み完了。

ウォータポンプインペラ。

シャフトに擦れた跡はありますが、手で触っても段差は全く感じません。

ということは磨耗はおおむね1/100mm以下なので再使用は問題なしです。

ウォーターポンプカバー組み込み準備。

合わせ面にオイルストーンを当てて、カエリや古いガスケットのカスが残っていないかチェックします。

ここに限らず合わせ面には共通の作業です。

2ストオイルポンプ組み込み。

ウォームシャフト先端にワッシャーを忘れずに入れます。

完成。

Eリングも新品に交換しています。

分解時は似たような部品が多いので、ユニット毎に部品を分けておくと良いと思います。