R1-Z(その30・・・腰上組み立て)

シリンダーのボーリング加工が完了して返送されて来たので

腰上を組み立てます。

シリンダー座面のカエリのチェック・除去。

ケースとの合わせ面をオイルストーンで軽くこすってチェックします。

シリンダーへのYPVSの組み込み。

クランクシャフトへの注油。

コンロッドのビッグエンドなどに2ストオイルをしっかり注油しておきます。

ピストンへのピストンリングの組み込み。

こちらも組み込んだらしっかり注油しておきます。

ピストンのスカート部、リングの合口部などはカエリが無いかチェックしておきます。

ピストンの組み込み。

サークリップを飛ばさないように注意。

シリンダーベースガスケット組み込み。

裏表注意です。「CASE」と書かれた面を下側に向けます。

シリンダー組み込み。

ノックピンとスタッドボルトにはスレッドコンパウンドを塗っておきます。

YPVSジョイント取り付け。

取り付け後にスムーズに動くかチェックします。

スタッドボルト取り付け。

ボーリング加工前に取り外していたスタッドボルトを取り付けます。

コーケン製のスタッドボルトセッターは本当に便利です!

セッターを一度使うとダブルナットは面倒で使う気になりません。

ヘッドガスケット組み込み。

シリンダーにヘッドガスケットを載せますが、ヘッドガスケットの位置がノックピンなどで

規制される構造になっていないので、最悪の場合は写真のように結構ずれてしまいます。

実害はないのかもしれませんが、気持ち悪いので、

両端のスタッドボルトを抜いて、ヘッドのボルト穴とガスケットの穴が出来るだけ

一致するように調整してからヘッドを固定しました。

ヘッド固定。

規定トルクでナットを締めます。

ニュートラルスイッチの取り付け。

ニュートラルスイッチ部のワッシャーを発注したら、元々ついていたペーパーワッシャーではなくて

銅ワッシャーが届いたという記事を以前書きました。

ヤマハが銅ワッシャーを代替にしてきたということは、銅ワッシャーでもシールできるのか、

と思ってニュートラルスイッチを取り付けたところ、見事にねじ切れました。

ひょっとしてと思い、ニュートラルスイッチを発注してみたところ、こちらも金属製のものが

代替で届きました。なるほど、セットで代替部品になっていました。

樹脂製のニュートラルスイッチは強度不足ですね。

Webで検索してみてもほとんど例がありません。

完成!!

いよいよ次はエンジンを車体に搭載して火を入れます。

ワクワク。ドキドキ。

ちなみにこの状態で重量は約31kgでした。