振り返ってみたところR1-Zの記事を最後に書いたのは2021年のことでした。今は2026年、実に5年ぶりの記事追記です。ガレージも出来ましたので以前のようにたまには記事を書ければと思っています。
少し前から気になる症状が出ていました。キーをオフの位置にしてもエンジンが止まらないのです。はて?、ディーゼリング?
いや、キルスイッチの操作でエンジンは止まるのでディーゼリングではありません。サービスマニュアルの回路図を確認したところ、キーオフまたはキルスイッチ操作でCDIの制御端子をグランドに落とすとエンジンが止まる仕組みです。ということはイグニッションスイッチの接触不良が疑わしい。汚れているかもしれません。分解して掃除しましょう。
イグニッションスイッチ。キーオフの位置でもエンジンが止まりません。ちなみにロック側へさらに少し回すと止まります。
取り外して分解したイグニッションスイッチ。トップブリッジからの取り外しは難儀しました。細かい部品の紛失にご注意!
内部の接点は汚れて真っ黒・・・そうでなくて予想が外れました。この車両を入手したのは10年以上前ですが私がここを分解するのは初めて。滅多に分解整備するような部品でもありません。おそらく1990年にヤマハの工場を出てから手つかずと思われるもいたって綺麗でした。接点の接触不良ではなさそうです。
ではどうしてエンジンが止まらないのか。原因は接点の裏側にありました。
ハンダに生じたクラック。すっかり老眼の私はルーペを使って発見。
複数の接点が導通するよう裏側はハンダを盛ってあるのですが、その一部にクラックが入っていました。テスターで確認すると導通が不安定です。ここが導通しないためにキーをオフ位置にしてもCDIの制御端子がグランドに落ちずエンジンが止まらないのでした。
復元完了。
原因が分かれば対処は難しくありません。ハンダを溶かしなおして導通を復元させます。
組み立て前の部品。
せっかくの機会なのでほぼ全バラにしてお掃除しつつ要所要所を潤滑しながら組み立てます。実はキーシリンダーの組み込みに手こずって30分ほど格闘していたのは内緒。
車体に組み付けて動作確認したところ、エンジンが止まらない症状は無事に解消。潤滑の効果で動作も小気味よくなりました。
電気製品の故障修理をたまに手掛けますが、故障の3大原因は①接点の接触不良、②ハンダのクラック、③電解コンデンサーの故障(破裂、液漏れなど)のように感じます。今年は2026年。1990年式の私のR1-Zは新車から36年目、立派な旧車となりました。ハンダの強度は高くないのでクラックが入るのも致し方ありませんね。CDIやYPVSのサーボモーターの故障も心配になってきます。