伊豆半島。
敬遠していました。
理由は学生時代にバイクで箱根の辺りまで出掛けた際、帰りにひどい渋滞にはまってしまったからです。
首都圏から近く観光客が多いので渋滞しやすい、そんなイメージをずっと持っていました。
ですが、日曜から月曜にかけて出かけられる時間ができました。
帰りが月曜なら観光客も少なそうで渋滞もなさそうです。
昔と違って道路整備も進んだはず。
それでは出発!
今回のルート。
中央自動車道を南下、山梨の双葉ジャンクションから中部横断自動車道へ。
・・・そのつもりがジャンクションを通り過ぎてしまい、草笛八代スマートインターで降りて引き返すことに。
トホホ、情けない。
静岡へ抜け、清水港から駿河湾フェリーで土肥へ。
土肥からは房総半島西岸を走り石廊崎を経由し下田で1泊。
帰りは伊豆縦貫自動車道などを経由して再び中央道で帰宅。
総走行距離590km、燃費17.6km/lでした。
自宅出発時。
キャンプ道具満載で出発したかった。
しかし実際はトップケースとタンクバッグだけになりました。
残念。
理由は後ほど。
タバコの自動販売機。
と思いきや売られているのは「チャバコ(茶箱)」。
お茶の葉の自動販売機なのでした。
山梨県の道の駅「なんぶ」にて。
この辺りはお茶の生産が盛んです。
清見寺(せいけんじ)。
最近の私はお寺を巡るのが好きです。
そこで静岡市の歴史あるお寺、清見寺を訪れました。
「書院」の内部。
左奥は位の高い人が座った玉座。
床の間には達磨の掛け軸。
しかし私が魅了されたのは、
襖に描かれた龍。
正面に立って5分ほど睨み合いました。
五百羅漢石像。
腹に顔!
お寺の裏手の石像で目を奪われたのがこの一体。
作者の想いを知りたい。
霊山寺(れいさんじ)入口。
清見寺拝観後は昼食を食べ、清水港13:35発の土肥港行きフェリーに乗ることにしました。
しかしそれまで時間に余裕があったため、ツーリングマップル記載の霊山寺に立ち寄ることにしました。
お寺からは静岡市内を見渡せ、仁王門は重要文化財らしい。
案内によると駐車場からお寺までは登り徒歩15分。
雨も降っていて登るのを躊躇しましたが、ここまで来たら行くしかない!と登り始めました。
仁王様「情けないぞ!」
登り徒歩15分ですっかり息が上がってしまった私は睨まれてしまいました。
次郎長丼。
霊山寺を下り、フェリー乗船前に立ち寄った「河岸の市 いちば館」にて。
分厚いマグロに満足です。
が、フェリーの出港時間が間近になってしまい、慌てて食べることに。
霊山寺で時間を費やしすぎました。
駿河湾フェリー、富士。
全長83m、1,554トン、航海速力18.5ノット。
清水から伊豆半島へ行くには普通なら陸路です。
しかしツーリングを満喫するなら断然フェリー利用です。
運賃は大人運賃2,300円、特殊手荷物運賃(バイク)1,600円の合計3,900円でした。
船は小さく、船酔いの不安が一瞬頭をよぎります。
昔、鹿児島発種子島行きのフェリーに乗ったときのこと。
もう少し大きなフェリーでしたが、揺れに揺れてひどい船酔いになってしまったのです。
種子島到着後の揺れない地面がどんなにありがたかったことか。
車両甲板。
バイクは私の1台だけ、あとは乗用車が5台。
空いています。
フェリー内の冷凍食品の自動販売機。
数ヶ月前のニュースで、全国のこの自動販売機が姿を消すことを知りました。
販売機自体が生産中止になり保守用部品の供給も打ち切られ、もう修理が出来ないそうです。
初めて利用したのは予備校に通っていた頃でしょうか。
北海道行きのフェリーにも設置されていました。
無いと困るということはないのですが、姿を消すのは少し残念です。
これを見ると「フェリーに乗ってるんだ」と実感します。
昼食を食べたばかりでしたが、せっかくの機会です。
からあげチキンを買って食べました。
船上から望む富士山。
雨上がりの雲の中に浮かんでいました。
清水~土肥間航路は県道223(ふじさん)号に認定されているそうです。
駿河湾を横断中。
速度31km/h、高度0m。
土肥フェリーターミナル接岸。
間もなく70分間の短い船旅は終わりです。
石廊崎灯台。
土肥から伊豆半島西岸を走ってきました。
天候が回復し雲の合間に青空も見えてきました。
海、空の青に映える灯台の白。
岬の突端。
小さな社があって、その周りに歩道が整備されています。
下は断崖絶壁、岩や打ち寄せる波を眺めているとゾワゾワします。
チェーン注油。
雨が上がったので、雨中走行でチェーンから流れてしまったオイルを補うために注油します。
ロングツーリング中に雨が降りそうなときは、チェーン注油セットを私は持っていきます。
セットは小分けにしたエンジンオイル、軍手、廃タオルで、ジップロックにまとめて入れています。
今日の宿、下田市の伊東園ホテル はな岬。
本当は久々にキャンプがしたかったのです。
しかし伊豆半島はオートキャンプ場が主流のようで、料金は1区画5,500円だったりします。
ソロキャンパーには割高です。
5,500円も出すならホテルか旅館泊でしょう、ということでこのホテルを予約しました。
日曜から月曜にかけての利用なので料金は安く、朝食付きで6,345円でした。
部屋。
たまには畳の上の布団で寝たかったので和室を選択。
窓際の椅子に座れば、旅館に泊まった旅行の思い出がよみがえります。
建物は新しくありませんでしたが、大浴場は良い湯加減で最高でした。
やっぱりお風呂は大きくないとねえ。