伊豆半島(2021/6/6-7)

伊豆半島。

敬遠していました。

理由は学生時代にバイクで箱根の辺りまで出掛けた際、帰りにひどい渋滞にはまってしまったからです。

首都圏から近く観光客が多いので渋滞しやすい、そんなイメージをずっと持っていました。

ですが、日曜から月曜にかけて出かけられる時間ができました。

帰りが月曜なら観光客も少なそうで渋滞もなさそうです。

昔と違って道路整備も進んだはず。

それでは出発!

今回のルート。

中央自動車道を南下、山梨の双葉ジャンクションから中部横断自動車道へ。

・・・そのつもりがジャンクションを通り過ぎてしまい、草笛八代スマートインターで降りて引き返すことに。

トホホ、情けない。

静岡へ抜け、清水港から駿河湾フェリーで土肥へ。

土肥からは房総半島西岸を走り石廊崎を経由し下田で1泊。

帰りは伊豆縦貫自動車道などを経由して再び中央道で帰宅。

総走行距離590km、燃費17.6km/lでした。

自宅出発時。

キャンプ道具満載で出発したかった。

しかし実際はトップケースとタンクバッグだけになりました。

残念。

理由は後ほど。

タバコの自動販売機。

と思いきや売られているのは「チャバコ(茶箱)」。

お茶の葉の自動販売機なのでした。

山梨県の道の駅「なんぶ」にて。

この辺りはお茶の生産が盛んです。

清見寺(せいけんじ)。

最近の私はお寺を巡るのが好きです。

そこで静岡市の歴史あるお寺、清見寺を訪れました。

「書院」の内部。

左奥は位の高い人が座った玉座。

床の間には達磨の掛け軸。

しかし私が魅了されたのは、

襖に描かれた龍。

正面に立って5分ほど睨み合いました。

五百羅漢石像。

腹に顔!

お寺の裏手の石像で目を奪われたのがこの一体。

作者の想いを知りたい。

霊山寺(れいさんじ)入口。

清見寺拝観後は昼食を食べ、清水港13:35発の土肥港行きフェリーに乗ることにしました。

しかしそれまで時間に余裕があったため、ツーリングマップル記載の霊山寺に立ち寄ることにしました。

お寺からは静岡市内を見渡せ、仁王門は重要文化財らしい。

案内によると駐車場からお寺までは登り徒歩15分。

雨も降っていて登るのを躊躇しましたが、ここまで来たら行くしかない!と登り始めました。

仁王様「情けないぞ!」

登り徒歩15分ですっかり息が上がってしまった私は睨まれてしまいました。

次郎長丼。

霊山寺を下り、フェリー乗船前に立ち寄った「河岸の市 いちば館」にて。

分厚いマグロに満足です。

が、フェリーの出港時間が間近になってしまい、慌てて食べることに。

霊山寺で時間を費やしすぎました。

駿河湾フェリー、富士。

全長83m、1,554トン、航海速力18.5ノット。

清水から伊豆半島へ行くには普通なら陸路です。

しかしツーリングを満喫するなら断然フェリー利用です。

運賃は大人運賃2,300円、特殊手荷物運賃(バイク)1,600円の合計3,900円でした。

船は小さく、船酔いの不安が一瞬頭をよぎります。

昔、鹿児島発種子島行きのフェリーに乗ったときのこと。

もう少し大きなフェリーでしたが、揺れに揺れてひどい船酔いになってしまったのです。

種子島到着後の揺れない地面がどんなにありがたかったことか。

車両甲板。

バイクは私の1台だけ、あとは乗用車が5台。

空いています。

フェリー内の冷凍食品の自動販売機。

数ヶ月前のニュースで、全国のこの自動販売機が姿を消すことを知りました。

販売機自体が生産中止になり保守用部品の供給も打ち切られ、もう修理が出来ないそうです。

初めて利用したのは予備校に通っていた頃でしょうか。

北海道行きのフェリーにも設置されていました。

無いと困るということはないのですが、姿を消すのは少し残念です。

これを見ると「フェリーに乗ってるんだ」と実感します。

昼食を食べたばかりでしたが、せっかくの機会です。

からあげチキンを買って食べました。

船上から望む富士山。

雨上がりの雲の中に浮かんでいました。

清水~土肥間航路は県道223(ふじさん)号に認定されているそうです。

駿河湾を横断中。

速度31km/h、高度0m。

土肥フェリーターミナル接岸。

間もなく70分間の短い船旅は終わりです。

石廊崎灯台。

土肥から伊豆半島西岸を走ってきました。

天候が回復し雲の合間に青空も見えてきました。

海、空の青に映える灯台の白。

岬の突端。

小さな社があって、その周りに歩道が整備されています。

下は断崖絶壁、岩や打ち寄せる波を眺めているとゾワゾワします。

チェーン注油。

雨が上がったので、雨中走行でチェーンから流れてしまったオイルを補うために注油します。

ロングツーリング中に雨が降りそうなときは、チェーン注油セットを私は持っていきます。

セットは小分けにしたエンジンオイル、軍手、廃タオルで、ジップロックにまとめて入れています。

今日の宿、下田市の伊東園ホテル はな岬。

本当は久々にキャンプがしたかったのです。

しかし伊豆半島はオートキャンプ場が主流のようで、料金は1区画5,500円だったりします。

ソロキャンパーには割高です。

5,500円も出すならホテルか旅館泊でしょう、ということでこのホテルを予約しました。

日曜から月曜にかけての利用なので料金は安く、朝食付きで6,345円でした。

部屋。

たまには畳の上の布団で寝たかったので和室を選択。

窓際の椅子に座れば、旅館に泊まった旅行の思い出がよみがえります。

建物は新しくありませんでしたが、大浴場は良い湯加減で最高でした。

やっぱりお風呂は大きくないとねえ。

「タカベ」の塩焼き。

ホテル近くの居酒屋で夕飯です。

タカベはこの辺りで多く水揚げされる魚だそうです。

生ビールとの相性は最高でした。

2日目へ続きます。