エアクリーナー交換 2021/7
前回交換からメーカー交換指定距離の18,000kmを走りました。
2回目の交換です。
エアクリーナーの部品価格は税抜きで5,400円でした。
4年前の前回交換時より多少値段が上がっているかと思いきや同じでした。
えらいぞ、カワサキ!
古いエアクリーナーの抜き取り。
タンクカバーなどを外し、フレームから抜き取ります。
タンクを下ろさずに交換ができるのは簡単で良いところ。
新旧比較。
並べて比較すると、使用済み品の汚れが目立ちます。
小さな虫も何匹かつかまっていました。
新しいエアクリーナをフレームに差し込み、カバー類を復元すれば交換作業は完了です。
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作業は完了しましたが、今回は古いエアクリーナーを分解して観察してみることにしました。
金属メッシュ板の取り外し。
エンジン側には金属メッシュ板が裏打ちされていて、樹脂製の枠を溶かしてカシメて固定されています。
ニッパーでカシメ部を切って外しました。
取り外した金属メッシュ板。
このメッシュ板はなぜ取り付けられているのでしょうか。
ZX-14Rなので、ラム圧がかかった時にフィルターの変形を抑えるためでしょうか。
しかし、カワサキのラム圧加給のないバイク、例えばNinja1000などのエアクリーナーにも取り付けられています。
ラム圧加給がなくてもエンジンの吸入負圧は当然あるので、それによる変形を防ぐ?
水濡れした場合、あるいは著しく汚れて詰まった時は、これがないと負圧で引っ張られて破れるのでそれを防ぐとか?
目的をカワサキに尋ねてみたいものです。
取り外したメッシュ板は素材として何かに使えそうです。
もっとも今はその「何か」が思い浮かばないのですが。
フィルターの切り出し。
枠からは外れないので、カッターナイフで周囲を切りました。
拡げたフィルター。
汚れが目立つのは山と谷の部分で、それ以外の場所はそれほど汚れているように見えません。
溜まった汚れをエアーで吹き飛ばせばまだ使えるように思えてきてしまいます。
しかし一見汚れていないように見える場所にも、細かい汚れは詰まってきているのかも。
全体を拡げたフィルター。
両端に置いたプラハンとバイスグリップは、拡げておくための重しです。
拡げたフィルターの長さは2mほどもありました。
これがジャバラ状に折られて枠に収められています。
枠のフィルター固定部。
フィルターの枠への固定には接着剤を使っていると予想していましたが違いました。
フィルターは樹脂製の枠に埋まっています。
枠の成型時にフィルターも含めて成型する、「インサート成型」のようです。
ジャバラ状に折ったフィルターをインサート成型するのって簡単ではありません。
紙状のフィルターの位置を精度良く保持しておかないといけないし、当然ながら隙間ができてもいけません。
製造現場では独自のノウハウや苦労がありそうです。