・・・以前にそれなりに時間をかけてサスセッティングをしたつもりですが、
フロントフォークがあまり動いている感じがしません。
しなやかさが感じられず、違和感を感じてしまいます。
高速道路などでは問題は感じないのですが、ワインディングを走ると
自分のイメージとの差があって疲れてしまいます。
ちなみに、私のホームページのアクセス解析をすると、
サスセッティングのページのアクセスが多いです。
同じ悩みの人が多いのでしょうか?
ZX-14Rに買い替える前に乗っていたGPZ1100(水冷)では、ほとんど不満を感じることはありませんでした。
フロントフォークは太くなく、フレーム剛性も低かったはずですが、しなやかさがあったような気がします。
高速道路を元気に走るには不安がありましたが、ワインディングでは気持ち良く走れていました。
フロントフォークスプリングとリアショックをオーリンズに交換していたせいもあったのかもしれませんが。
気持ち良く走りたい、ということでまずは現状の車両に問題がないか確認をしてみます。
ZX-14Rは倒立フロントフォークです。
フォークはアンダーブラケットとトップブリッジでクランプされているわけですが、
アンダーブラケットのクランプが強すぎると、フォークのアウターチューブが
変形しすぎてインナーチューブの動きを阻害してしまいます。
そこで、アンダーブラケットのクランプ状態を確認してみることにします。
問題ないとは思いますがまずは過大な締め付けトルクになっていないかを確認します。
締め付けトルクに問題がなければ、指定トルクより少し緩めてみることにします。
カウルの取外し。
カウルを取外さなくても作業できそうな気がしますが、
アンダーブラケット周辺をしっかり見ておきたいこと、
HP用に写真を撮りたいこともあって取外します。
カウルのボルトの取外しには最近購入した電動ドライバを使いました。
チャックは6角軸用ですが、アダプターを取付けて1/4のソケットが使えるようにしています。
カウル固定には大量のボルトが使われているので、電動ドライバを使うと作業がはかどります。
ただし取付け時には電動ドライバは使わない方が良いでしょう。
ボルトのネジ山が噛み合っていないのが把握しにくく、ネジ山を傷めやすいためです。
エアクリーナーの点検。
ついでに点検しておきます。
北海道ツーリングに行ってきたので、虫が大量に引っかかっているかと予想して取外してみました。
しかし意外にもほとんど虫は引っかかっておらず、ツーリング前に行った
車検整備の状態と変わりませんでした。
北海道を一日走るとヘルメットは虫の衝突で汚れるので、本当に意外です。
カウル取外し完了。
ステム周りのカバー。
作業の邪魔なのでさらにカバーを外します。
準備完了。
カウル、カバーを外してようやく準備完了です。
ちなみにフロントブレーキホースはメッシュホースに交換しています。
アンダーブラケットのフォーククランプボルトにマーキング。
まずはボルトにマーキングをして、元の角度が分かるようにしておきます。
ボルトを一旦緩めて、
トルクレンチで再度締め付け。
サービスマニュアル記載の指定トルク(30N・m)で締め付けます。
上下2本を交互に徐々に締め付けます。
指定トルクでの締め付け完了。
指定トルクで締め付けると、元のボルトの角度より少し手前になりました。
少しトルクレンチの設定を変えて、32N・mで締め付けると、元の角度と同じになりました。
指定トルクとの差は1割にも満たないので、元の締め付けトルクは
ほぼ指定値通りだったと言えます。
左側。
こちらは指定の30N・mでほぼ元の回転角度でした。
つまりこちらも指定トルクで組立てられたことが確認できました。
締め付けトルクの変更。
指定トルクで組立てられていたことは確認できましたが、
思い切って、締め付けトルクを下げてみます。
カワサキの場合、M8ボルトの標準締め付けトルクは14~19N・mとなっています
(サービスマニュアルの巻頭部分に記載)。
そこで、思い切って今回は15N・mで締め付けてみることにしました。
指定トルクの半分です。
真似する方は自己責任でお願いします!
締め付け完了。
元の状態と比較して、ボルトの回転角度にして約半回転ほど手前で締め付け完了です。
緩すぎないかちょっと心配ですが、
トップブリッジ側でもクランプされているので多分大丈夫でしょう。
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自宅の周りを少しですが、早速走ってきました。
作業前より気持ち、フォークがストロークするようになったかな?
でも、気持ちの問題のような???
後日、ワインディングでじっくり確認してみることにします。