ホイールベアリング点検 2021/7

2ヵ月後の車検に合わせて少しずつ点検整備を進めています。

今回はホイールベアリングなどを点検します。

ホイールベアリングの点検は、ホイールを外して直に触れてみなければなりません。

そうでないと異常の早期発見は出来ません。

仮にホイールを外さずに分かるほどのガタや異音があれば、即交換が必要な状態です。

点検結果は異常なし、と書きたいところでした。

しかし走行距離は40,000km超、そうはいきませんでした。

フロントブレーキパッドの点検。

ホイールを外すついでに点検します。

パッドの残り厚さは1.5mm程度でした。

ぎりぎりまで使ってディスクを傷めるようではいけませんが、もう少し使うことにしました。

その代わり頻繁に点検しましょう。

「パッドをギリギリまで使うと、レバータッチが悪くなる」

たまに雑誌やWebでたまに見かけますが、真偽はどうなんでしょうか?

正直なところ私はあまり感じたことがありません。

鈍感なだけ???

むしろ新品交換後はディスクとのあたりが一時的に悪くなるので、

タッチは一時的に悪くなるように感じます。

今日は時間がないので、キャリパーの洗浄はまた後日。

フロントホイールの取り外し。

センタースタンドをかけ、オイルパン下に改造ジャッキをかけてフロントを浮かせています。

深いフロントフェンダーはホイール脱着の邪魔になるのであらかじめ外しています。

ホイールベアリングの点検。

これは左側。

走行距離から言って寿命が近いかもしれません。

ゴロゴロせずにスムースに回るか、外径方向、軸方向ともにガタが大きすぎないかを

指で触って回して入念に点検します。

異常なしでした。

同じく右側。

こちらもベアリングに異常はありません。

しかし、オイルシールに少々問題がありました。

オイルシールのリップ。

なぜか約半周に渡ってリップが欠けてしまっています。

何か巻き込んだのでしょうか。

水や異物が侵入しやすくなるので本来は交換がベストです。

しかしベアリング自体にも接触型のシールがついていて水や異物の侵入は防がれています。

グリスを多めに塗って、もうしばらく使います。

インナーチューブの内側。

何度か書いていますが、ここはブレーキディスクから飛び散る汚れが付着しやすい場所です。

ホイールを外したついで、しっかりお掃除して点検します。

マメにお掃除しているせいか、錆びの発生はなくきれいな状態でした。

次はリアです。

リアホイールの取り外し。

ブレーキキャリパー、ブレーキホースガイドはあらかじめ外し、例によって巾着袋に入れてぶら下げて逃がしておきます。

こうしておけば部品同士がぶつかって傷つくのが防げてます。

ホースに負担もかかりません。

毎度の作業ですが注意点を1つ。

アクスルシャフトを抜き取る時は、キャリパーブラケットを落とさないように注意。

今回は落としませんでしたが、過去に何回か落としたのはナイショ。

チェーンはウエスをかませ、スイングアームの上に引っ掛けて逃がしておきます。

ハブダンパーの点検。

ガタがないか回転方向にゆすって確認します。

ガタなくきつくはまっていて問題ありません。

緩く簡単に抜けてしまうようなら交換です。

ホイールベアリングの点検。

左側です。

フロントホイールと同じように点検します。

異常なし。

同じく右側。

異常なし。

スプロケットハブベアリング。

同じく異常なし、と言いたいところでしたが少し気になりました。

ゴロゴロせずにスムースに回る点は問題なし。

しかし、軸方向のガタが大きいような。

新品のベアリングでもガタはあるので判断に迷います。

チェーンの強大な引っ張り力は、このベアリングが受け止めます。

大きなベアリングは使われていますが、負担は相当大きいはずで走行距離を考えると寿命かもしれません。

ゴロゴロしていればボールが砕ける恐れもあるので迷うことなく交換です。

しかしそれは今のところありません。

交換するか、このまましばらく使うか。

判断のために、新品のベアリングをとりあえず購入することにしました。

新品と比較してガタが明らかに大きければ交換、あまり違いがなければ継続して使います。

走行40,000kmなので、さっさと交換するのもありです。

トラブルの未然防止には最善でしょう。

ですが、どこまで使えるかを見極めたいのです。

多数のバイクを整備する経験豊富なバイクショップであれば、こういった微妙な状態の的確な判断が出来そうです。

こればかりは私はかないませんが、近付いてはいきたいと思うのです。

カラー類。

お掃除して変形などがないか点検します。

問題ありません。

スイングアーム内側のお掃除、ワックスがけ。

ワックスはヤマルーブのスーパーバイクワックスです。

入り組んだ場所でも使いやすいスプレー式です。

きれいにしてもすぐに汚れてしまうのが悲しいところ。

しかしワックスを塗っておけば、腐食、塗装の剥がれを少しは抑えられる、はず?

アクスルナットの締め付け。

ガタを取りつつ、トルクレンチでナットを締め付けます。

このナットの指定トルクは127N・m。

大型のトルクレンチが必要です。

走行40,000kmともなると、気になる点が出てきます。

それでは、カワサキプラザへベアリング注文に行ってきます。