ぺるけ氏設計のトランジスタ式ミニワッターPart2製作に続き、Part5を製作しました。 Part5には電源電圧の違いで15V版と19V版がありますが、製作したのは15V版です。 ぺるけ氏のホームページはこちら。 買い揃えた部品(クリックで拡大)。 使用しなかった部品も含まれています。 トランジスタ。 要求される特性のトランジスタを自前で揃えるのは不可能に近いので、 ぺるけ氏の頒布サービスを利用させて頂きました。 大変助かります。 コンデンサー。 Part2製作時と同様、地元の長野県企業である東信工業製音響用コンデンサーを多用しました。 音質云々ではなく、部品の「地産地消」が目的です。 音質の微妙な違いを聴き分ける耳は持ち合わせていないので・・・。 しかし、音響用コンデンサーはサイズが大きいため、実装で苦労することになります。 実装可能な部品サイズについては、ぺるけ氏のサイトに解説があるので、それに従うのが無難です。 抵抗。 自宅近くの松本電子部品商会で揃えることができました。 ただし、一部は目的のワット数では揃いませんでした。 基本的に1/4W型で揃えたいところでしたが、160オームだけは小型の1/6Wになりました。 部品レイアウトの確認。 基板に実際に挿入して確認します。 数箇所変更しました。 ジャンパ線の配置。 秋月電子通商で購入した直径0.3mmの半田メッキ線を使用しました。 製作過程で、最も忍耐が必要な作業です。 数が多い上に、あまり楽しくない作業です。 ガマンガマン。 電源部の半田付け開始。 ジャンパ線の配置後、電源部の部品から半田付けしていきます。 半田付け作業中は、基板の四隅に長めのスペーサーを立てておくのがおすすめです。 こうすると裏返して半田付けをする際、部品が作業台と干渉しません。 電源部完成。 ぺるけ氏のサイトに解説がありますが、まずはこの状態で正常に動作しているかテストします。 プラス側電圧の確認。 ACアダプタ電圧15Vの半分、7.5Vが出力されています。 正常です。 マイナス側電圧。 こちらもマイナス7.5Vが出力されています。 正常です。 電源部は正常に実装出来たことが確認できました。 続いてアンプ部の実装を行いましょう。 トランジスタへのヒートシンクの取り付け。 間には熱伝導グリスを少し塗ってネジ固定します。 4セット作りますが向きには注意! 同じ型番のトランジスタでも、ヒートシンクの向きが異なります。 アンプ部の実装中。 順番は電源部のコンデンサー近くから、背の低い部品からとすると作業しやすいです。 初段FETの熱結合。 ぺるけ氏の作例ではエポキシ接着剤で接着しています。 しかし私は、暫定で半田メッキ線で縛ってみました。 間には熱伝導グリスを塗っています。 この方法、部品交換などがしやすいメリットはありますが、万一半田メッキ線が緩んで落ちてしまうと、 ショートの原因になります。 動作確認後は、やはり接着してしまった方が良さそうです。 アンプ部テスト。 片側が完成したので確認です。 出力のDCオフセットは、半固定抵抗の調整でほぼゼロボルトに出来ました。 正常です。 もう片側のアンプ部テスト。 こちらも正常です。 ですが組立て直後は、異常な電圧が出力されていて焦りました。 熱くなるはずのトランジスタも冷えたままでした。 確認したところ、ジャンパ線の配線を1箇所忘れていることに気付いて追加しました。 ジャンパ線配線時には、念を入れて2回ほど確認したのですが。 人間は間違ったり忘れたりする生き物です。 失敗例。 東信工業のフィルムコンデンサーは太いため、うまく収まりませんでした。 もっと小型のコンデンサーに変更しましょう。 |